「コーチングを学んだから、もう落ち込まないはずなのに……なぜまた落ちているんだろう」
「こんなことで落ち込む私は、やっぱり変わっていないのかも」
そう感じたことはありませんか?
マインドセットを整え、ポジティブ心理学やコーチング、セラピーなどを学び、自分をアップデートし続けているのに、ある日突然、どん底に落ちてしまう。
実はこれ、弱さのサインではありません。
むしろ、大きな夢に向かって動いているからこそ起きる、成長の通過点。
今回は、哲学的マインドセットコーチのゆうこりんが体験した「夢が叶う直前の闇堕ちと復活」のリアルなストーリーをもとに、コーチング・自己啓発の世界にいる人が知っておきたい、大切な視点をお届けします。
ポッドキャストはこちらからお聞きください。動画もご覧いただけます。
夢に向かって全力疾走—「理想のシナリオ通り」が動き始めた
今年1月、ゆうこりんにとってある転機が訪れました。離婚後に長年住んでいた自宅を手放さなければならない状況になったのです。
心の準備はできていなかった。でも、慌てながらも動き始めます。
物件を査定に出すと、予想以上の価格がつくことがわかった。財産分与を受け取れる見通しが立ち、シングルマザーとして抱えていた借金も一掃できる。そんな「光の道」がピャーっと一直線に見えた瞬間でした。
「これまでの苦労が全部報われる」
そう感じたゆうこりんは、一円でも高く売るために家を整え、庭を整え、売却活動に全力を注ぎます。
「3組内見が来たら1ヶ月で決まる」という彼女の中のシナリオ。
不動産屋さんには「夢見すぎです」と言われながらも、その通りに動いていきました。
売り出してから3日で第一組目が内見。2週間以内に3組が集まり、そのうちの1組と売買契約を結ぶことに。まさにシナリオ通り。
マリオの無敵モードといよりも、ドラクエの勇者BGMが頭に流れるほどのテンション。そんな状態で売買契約の日を迎えました。
「闇堕ち」のトリガーは、一言だった

全てが理想以上にうまくいっていた。
ところが、
売買契約が終わり、元夫と2人になった瞬間、すべてが崩れ始めます。「教育ローンは払わない」という元夫の一言。長年の苦労が報われるはずだった「理想の結末」が、ガラガラと音を立てて崩れ落ちた瞬間でした。
悲しみ、怒り、絶望。
その3つが一気に押し寄せてきた。眠れない夜が続き、「人生終わったかも」と思うほどの暗闇の中へ。
ここから4ヶ月間、ゆうこりんは「闇堕ち」を経験します。
では、何がそこまで彼女を落とし込んだのか?
後から気づいたのは、元夫への怒りだけではなかったということ。夫の言葉はトリガーにはなったけれど、本当の理由は、「人生がリセットされて再スタートできる、という理想の状態への執着」だったのです。
結婚していた15年間、自分を抑圧し、耐え、パニック障害になるほど頑張った。その苦労がやっと「お金」という形で報われる。
その希望の「結果に執着」していた。それが打ち砕かれた瞬間、感情が一気に溢れ出したのでした。
コーチングを学んでいても「落ちる時は落ちる」でも、それでいい
ここで、多くの人が一度は感じる疑問に向き合ってみましょう。
「コーチングやマインドセットを学んでいるのに、また落ち込んでしまった。私はダメなのでは?」
この問いへの答えは、はっきりしています。学んでいても、落ちる時は落ちる。それは人間だから当然のことです。
むしろ、大きな夢を持ち、それに向かって全力で走るほど、落ちる幅も大きくなる。チャンスが大きくなれば、こける時の衝撃も大きい。
それは成長の証です。
自己啓発の世界ではよく「心が整ったら悪いことは起きなくなる」「すべてがよいことばかりが起きる」という言説やイメージが広まっています。
でも、それは違います。
いいことも悪いことも必ず起きる。大切なのは、悪いことが起きた後にどれだけ早く、どれだけ自分らしく立ち上がれるか。
そのレジリエンス(復活力)の差が、人生を大きく左右します。
復活の鍵は「コアセルフ」に帰ること

では、ゆうこりんはどうやって闇から浮上したのか。
きっかけは、元夫のある言葉でした。「お前は私にしがみついている」と言われた瞬間、「いや、してないし」という感覚が生まれた。そこで、改めて自分に問い直したのです。
「私は何に執着していたんだろう?」
答えは、元夫ではなく、「結果」への執着でした。
理想の金額を得るという結果。財産分与で人生がリセットされるという結果。その結果に執着していただけで、実際には財産分与は受け取れる。ゼロになったわけでも、マイナスになったわけでもなかった。
「期待より下回っただけ。でも全然ゼロじゃない。それなのに絶望していた。私、おかしくないですか?」
そう笑えた瞬間に、ドラクエの勇者復活BGMが再び鳴り響いた。闇の中から、自分を取り戻した瞬間でした。
このシフトを可能にしたのが、長年かけて培ってきた「コアセルフ」とのつながりです。
コアセルフとは、怒りや悲しみや焦りに飲み込まれている時の自分ではなく、本当の自分。自分が大切にしている価値観や感覚の核にある部分のこと。
どん底に足がついた瞬間、上に光が見えた。「あそこに帰らなくては」という感覚。
泳いで浮上して、息ができた。そんなイメージで語られた復活の体験は、コアセルフに「帰る場所」があったからこそ実現したものでした。
「折れる」のではなく「帰る場所がある」という強さ
レジリエンスを「折れても元に戻る力」と捉えると、元に戻るまでに時間がかかります。でも、コアセルフという「帰る場所」があれば、そもそも折れるものがない。
怒りというフィルターで一時的に見えなくなっていただけで、コアの自分はずっとそこにいる。失われてはいなかった——この気づきが、復活を早めたのです。
学んでも学んでも悪いことは起きる。でも、学びを積み重ねた後の復活の速さは確実に変わっていく。それがコーチングやマインドセット学習の本当の価値ではないでしょうか。
「闇堕ちしてよかった」とゆうこりんは言います。どん底の底に足がつくと、勝手に浮上できる。そしてその経験が、次の夢を大きく描く力になっていく。
それでも「夢を見る力」を手放してはいけない

闇堕ちを経験すると、人は「最初から夢なんて見なければよかった」と思いたくなることがある。痛い目に遭うなら、期待しなければいい。傷つかないように、最初から小さく見積もっておけばいいと。
でも、今回の経験はまったく逆のことを教えてくれます。
ゆうこりんが「満額以上の強気設定」で動き出したからこそ、結果として高い着地点にたどり着けた。
「どうせこの程度でしょ」と相場感で始めていたら、最初から下を向いた結果しか生まれなかった。大きな理想を掲げたからこそ、そこに向かって全力で動けた。理想は、行動のエンジンになっていたのです。
大切なのは、夢を見ること自体ではなく、「夢を見たら、それを叶えられる自分になっていく」というプロセス。
夢を描いて引き寄せを待つだけでなく、そこに向かってできることを全部やり切る。その積み重ねが自己効力感を育て、「やれる」という感覚を本物にしていく。
夢を諦めることが「大人の賢さ」のように見える時代に、それでも自分の理想を突っぱねずに「私はこれで行く」と言い切れる——その力こそが、成長の証です。
まとめ:夢を持つ人こそ、「帰る場所」を持とう
今回の話から見えてきたポイントを整理します。
- コーチングやマインドセットを学んでいても、落ちる時は落ちる。それは弱さではなく人間である証
- 闇堕ちのトリガーは、外の出来事ではなく「結果への執着」にあることが多い
- 復活の速さは、コアセルフ(本当の自分)への帰り道を知っているかどうかで変わる
- 「悪いことが起きない」ではなく、「起きた後に早く戻れる」ことが本当の強さ
- 夢が大きいほどアップダウンも大きい。それは成長の証
夢を見てもいい。期待してもいい。そこに向かって走り切った体験は、どんな結果であっても、あなたを確実に成長させている。
そして、どん底に落ちたとしても、必ず戻ってこれる「コア」につながっていることが、人生における本当の羅針盤になります。
このエピソードの音声は、ポッドキャスト「コーチジョイシークレット Ep.165」でお聴きいただけます。
より詳しいゆうこりんの体験談、そして「コアコンパスプログラム」についての話もぜひ合わせてどうぞ。


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